個性的でオリジナリティ溢れるものを求める声が求められるフランス。確かな技術と個性で、今日も様々な手作り品を発信しているフランスのパリでは、公の機関がこうした素晴らしい職人技の保護育成に努めている。フランスの職人保護 育成への取り組みについて。
フランスの工芸職人
19世紀、フランス、パリでは、工芸職人としての高度な技をもつ工房を抱えるブルジョワ層が増える。ブルジョワ層がスポンサーとしてつくことで、工芸職人は、作品を売るだけではなく、自らの作品をよりよいものに仕上げることに集中して制作活動を行うことができた。
工房を抱えるブルジョワ層は、自分達の購買意欲を満たすとともに、様々な名品を世に出してきた。度重なる戦争によってそのほとんどの工芸職人は街から姿を消していったが、フランスのパリでは、公の機関がこのような優秀な職人芸を保護 育成しようと動きはじめた。
フランスで市がオープンさせた職人村、バスティーユ広場近くの「Viaduc des Arts ヴィアデュック デザール」などがその例である。フランス人の芸術への思いやその確かな目が、今日のランプ職人、フラワークラフト、金属細工職人、革職人、ガラス職人による素晴らしい手作り品を残している。
職人の保護 育成を目的としたパリの職人村
フランスで市がオープンさせた職人村「Viaduc des Artsヴィアデュック デザール」は、1994年に職人の保護 育成を目的として作られた。
パリの職人村
Avenue Daumesnil(ドメニル通り)沿いに位置。ヴィアデュック デザールの高架橋下には、50以上のアトリエの他、絵画 レースや家具の修復工房や陶磁器の絵付け工房、カフェ、セシル エ ジャンヌなどのハンドメイドアクセサリー店やブティック、フラワーショップ、生地や額縁などの専門店などが並ぶ。
バスティーユとヴァンセンヌ間を結ぶかつての鉄道高架橋下のアーチをウインドーにそのまま生かした作りとなっている。ほとんどの工房は、ブティックを併用しているため、観光客などは、アーチのウインドウ越しに、職人の製作現場を見ながら買い物を楽しむことができる。
高架橋の上は、Promenade plantee(プロムナード・プランテ)と呼ばれる散歩道になっており、バラなどの花や植物が植えられ、緑溢れる憩いの庭園として利用されている。レンガ造り高架橋は、その名の通り、アートな橋としてバスチーユ駅廃止後も保存され、鉄道高架としての役目を終えた後は、約2キロの職人村として、職人のアトリエやギャラリーになっている。
ヴィアデュック デザールは、ワイン倉庫をショッピング施設に変容させたベルシー地区などと同様、成功した都市計画の一つとして世界から注目を集めている。
VIADUC DES ARTS ヴィアデュック・デ・ザール
パリ12区にあるヴィアデュック デザールへは、LYON(リヨン駅)やBASTILLE(バスティーユ)駅を利用。ヴィアデュック デザール周辺にも家具などを修復する職人の工房で栄えていたシャラントン通りなど、若いクリエイターが多く集う界隈になっている。
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