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伝統ある金工技術

金工技術豆知識鍛金 鍛造 彫金 切嵌。受け継がれるその金工技術。古くから刀剣にはじまり、帯留め、花瓶、現代ではジュエリーやアクセサリーに使われる伝統ある金工技術。

金工技術の種類と技法

鍛金
鍛金(たんきん)とは金属の粘りがある柔らかい部分を利用する技法。打ちつけることで金属の組織が、固く丈夫になる。打ち出しや鎚起(ついき)と呼ばれ、亀裂が入らないように力加減に細心の注意を払いながら鎚を打ちつけ、表面に模様を出したり金属を部分的に伸ばしたりして、金属の厚みを自在に調節していく。

立体的な金属品を作るものを鎚起と呼ぶ。金属の表面を、鏨(たがね)で彫り、切ったり押したりして 絵柄や模様をつくる技法を彫金(ちょうきん)といい、透彫、毛彫、象嵌など多くの技法が含まれている。

鍛造
鍛造(たんぞう)とは古くから農耕の鎌や日本刀の制作に使われていた技法。金槌や木槌で金属を打って粘り気をだし、形を整えながらのばしていく。必要に応じて金属を熱してやわらかくし、打ち出すことで金属を鍛え上げていき、金属の余分な成分を出しながら金属を強く丈夫にする。

彫金
彫金(ちょうきん)とは長い年月をかけて築き上げた経験と技術が要求される伝統的技法。金工品の素地を鏨(たがね)を使って彫り、透かしたり、穿ったりして起伏をつけて装飾する技法。刃を用い線に強弱をつけて文様を彫る毛彫りや蹴彫、透彫り、書や水墨画のような筆模様を表現した片切彫、金属塊を立体的に彫る高肉彫(たかにくぼり)や地彫り(ぢぼり)、薄肉彫、肉合彫等のほか、別の金属を嵌め込んで加飾する象嵌(ぞうがん)、連続した円を刻む魚々子(ななこ)打などその技術は奥深く、そのような様々な伝統的技法の組み合わせがある。

切嵌
切嵌(きりばみ)とは金 銀 銅などの金属の塊や板の絵柄の部分に透し彫りをほどこして切り抜き、別の金属をはめ込み、文様を施す金工芸術技法。

鋳金
鋳金(ちゅうきん)とは、金属を流し込む型作りから磨くまでの緻密で地道な作業をいう。溶かした金属を流し込む型を鋳型(いがた)と呼ぶ。粘土や砂を焼き、松ヤニや蝋を使って成形し、焼締めて乾燥するという長く複雑な工程を経てこの鋳型が制作される。

鋳型は金属の成形において重要な役割を果たす為、金属が隅までいきわたるよう細心の注意と経験を基に制作さる。出来上がった鋳型に、それぞれの金属の性質にあわせた温度で溶かした金属を流し込み、冷やした後、磨き着色を施すなどして仕上げられる。

蝋付け
金蝋付け(ろうづけ)とは、金属を接着する技法である溶接の一種。鑞接とも呼ばれる。母材の金属を熔かさずに、融点の低い合金(ろう)材を熔かして金属を接着。この接着することをロウ付けするという。銀の場合は銅 亜鉛の合金というように、融点の異なる異種金属を接合するのに適している。