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時代に翻弄されるドイツのカフェ文化

ドイツのカフェ文化ベルリンのカフェに頻繁に出入りしていた作家クリストファーは、この芸術家カフェで見たことをもとに、あの世界的に有名なミュージカル「キャバレー」のもととなった「ベルリン日記」を書いたといわれます。

カフェにも影響を与えた第一次世界大戦

マルクの大暴落、極端なインフレ、20世紀初め、ドイツは第1次世界大戦前後にかけて大きく変わります。かつてない繁栄に伴い、芸術 文化も新しいものへ。街のあちこちでは、劇場、フランス生まれのキャバレーが見られるようになります。

今まで芸術家にとって居心地の良かったカフェは、時代の風潮とともに売り上げ重視の商業 ビジネス的なカフェへと姿を変えていきます。このカフェの変化に多くの芸術家は失望し、カフェを去ってしまいます。カフェではチェスをする人、執筆 読書をする人は以前と何も変わりませんが、かつての芸術家や思想化の勢いあまった真剣な論争などは見られなくなり、芸術家にとっての第2の我が家といったカフェ空間ではなくなっていきました。

ナチスの芸術文化への介入

ナチスは、1933年政権を奪取し、国民の全ての権利を国家の管理のもとに置きます。カフェの客であった芸術家もその例外ではなく、ナチスにより健全に相応しくない芸術と判断された芸術家は否定され、自由を奪われ、その制作を禁止されました。カフェの隅でひっそりと隠れるように佇む芸術家、後の世に高い評価を受けることとなる作家の中にも、生命の危険に亡命を余儀なくされた者、自殺に追い込まれ、芸術大成の半ばでその人生を終えた芸術家もいました。