
広島県呉市安浦の国道185号線沿いは、瀬戸内海の美しい風景が続く道路。海岸線沿い三津口湾の安浦漁港には、大変珍しい防波堤がある。なんとコンクリートで造られ、実際に運航していた船が現在防波堤として設置されている。
第一武智丸 第二武智丸
このコンクリート船武智丸は、戦時中の資料として原型をとどめて実存する貴重な遺物である。国道寄りにあるコンクリート船が第一武智丸、沖寄りにあるのが第二武智丸。この武智丸は、実際に間近で見学ができるようになっている。鉄筋が露出している部分が多いため少し危険な箇所もありますが、一見の価値はある。家族連れで来られる方は、子供さんから目を離さないで見守ってあげてください。
コンクリート船建造の背景
太平洋戦争末期は、鉄鋼材や船舶が不足していたため、鋼材の代用としてコンクリートで船が造られた。世界で初めてのコンクリート船だ。このコンクリート船武智丸は、昭和19(1944)年、兵庫県高砂市武智造船所で建造され、終戦まで軍需物資の輸送にあたった。
昭和19年から一年の間に4隻建造されたといわれ、そのうちの3隻が実際に運航。コンクリート船武智丸の排水量は2300t 船長は64、5m、幅10m。遠くから見ると、一般的なコンクリートの防波堤と同じように見えるので探すときは注意が必要。コンクリート船特有の重厚な雰囲気をもつこの独特な防波堤は一見の価値あり。
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