
広島県呉市にある入船山記念館は、呉市が観光コースとして紹介する「てくてく浪漫コース」の一つ。入船山記念館にある旧呉鎮守府司令長官官舎は、平成10(1998)年12月25日、国の重要文化財に指定された建物。1905年に建築当時の資料が見つかったことを受け、復元にいたった。
旧呉鎮守府司令長官官舎のインテリア
旧呉鎮守府司令長官官舎正面にはステンドグラスの扉が用いられた洋館部がある。この建物に利用されている屋根の素材は、良質といわれる宮城県石巻市の雄勝産の粘板岩を薄く割られたもの。粘板岩の色や硬度などを揃えて選別し、厚さと形状を統一して成形し、釘で打って葺き上げる方法「石盤葺」でつくられた興味深い屋根。現在では、この石盤葺の職人はほとんどいないといわれる。
その他、洋館部の壁や天井には、金唐紙と呼ばれる日本でも4箇所でしか見ることのできない大変貴重な壁紙が使われている。旧呉鎮守府司令長官官舎は、一見の価値はある建物。
復元された壁紙や調度品
建物内部の調度品などは、接収した米軍に椅子1つを残して銀食器なども全て持っていかれたため、当時の姿に復元するため、新たに揃えられている。金唐紙も米軍に上から白いペンキで塗りつぶされてしまったが、修復され見事に再現されている(修復工程なども詳しく紹介されている)。
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