戦艦大和に関する資料は、旧日本軍による建造時の徹底した機密保持と、終戦時の情報破棄により、現在は殆ど残っていません。広島県呉市大和ミュージアムにある戦艦大和復元模型は、限られたわずかな資料を基に約2億円をかけて最大限忠実に再現されたもの。この10分の1戦艦大和は、映画「男たちの大和/YAMATO」でも、CG合成用の素材として撮影に使用されました。ここでは、大和ミュージアム観光が楽しくなりそうな大和模型誕生までの逸話について。
10分の1戦艦大和が製造されるまで
大和ミュージアムのシンボルともいえる10分の1戦艦大和模型は、大和に関する資料が殆どない状況での製作を強いられたものでした。戦艦大和は軍部によって極秘に建造されたことと、終戦時に設計図面などの資料は艦政本部の庭で焼却されたためです。この模型を制作するにあたり、呉市は、米軍や大和建造にかかわった人々によって断片的に残された資料や証言、沖縄出撃前の写真、海底調査艇の写真(現在までに2回の海底調査が実施)などを集め、苦労を重ねて最大限忠実に再現。
そしてこの大和模型は、戦艦大和に関する情報が新たに出る度に現在も進行形で改装されています。10分の1戦艦大和模型の製作にあたったのは、地元呉市音戸町にある山本造船会社。長さ26、3m、幅4m、重さ30tの巨大模型は、平成15(2003)年8月に起工され、平成16(2004)年2月に進水式が執り行われた。
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