日月山海里は、石川県金沢、加賀の婚礼には欠かせないお菓子。さて何と読むのでしょう。
婚礼生菓子
五色の華やかな生菓子で、日月山海里と書いておひやんまいと読みます。なかなか難しい読み方ですね。
文字通り天地自然の姿を表したもので、例えば、日は白い大福餅の3分の1を赤い粉でまぶして日の出を表現したりと、それぞれの字を模した五個一組のお菓子です。婚家に対するお嫁さんの里からのお部屋見舞いが転じた言葉だといわれています。
今でこそ見られなくなりましたが、昔は、この五色の生菓子がたくさん入った黒塗りの飾り蒸籠を、菓子屋が婚家に届けてくれました。それを玄関前にいくつも飾るので、婚礼の家はすぐ分かったそうです。
結婚式の配り菓子
そして、加賀の披露宴には「寿せんべい」が無いと始まりません。寿せんべいとは、ついたもち米を薄く延ばした丸い麩焼きせんべいで真ん中に寿の字、干菓子の松葉が添えられ、結婚式の料理の前に出されます。
金沢から少し離れた能登半島の志賀町にも有名な「祝言せんべい」があります。披露宴ではなくお嫁入りの翌日の配り菓子ですが、これも、もち米を延ばして焼いた紅白ものです。またの名を「お嫁さんせんべい」と土地の人は呼ぶこの祝い菓子、結婚式の次の日朝早くには、眠い目をこすりこすり子供達がもらいにきたそうです。
「せんべいくだんせー」
やってきた小さなお客さんに、玄関で花嫁さんはひとつひとつ手渡しました。近所にお嫁さんが来る事は、子供達にとっても一大行事だったんですね。
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