結婚式の習わしは、日本各地に存在します。香川県の丸亀を中心とした西讃岐地方では、お嫁さんの婚礼道具の中に必ず「おいり」を持たせました。香川県に伝わる結婚式の慣わし「おいり」の由来と豆知識について。
結婚式の慣わし おいり
おいりとは、婚礼菓子のひとつで、お餅で作ったあられです。「お煎(炒)り」を「お入り」と書きます。薄くのした餅をさいの目に切り、煎ってふくらませたものを味付けして、深紅 紅 黄 青 白の五色に色づけしたカラフルなものをおいりと呼び、婚礼道具として用意しました。
おいりには、「早く婚家の一員になれますよう」「心を丸くして、まめまめしく働きますのでよろしくお願いします」といった意味が込められています。
さて、かつての婚礼の儀式は自分の家で行うのが習わしでした。自宅での披露宴は二日三日も続き、お酒は飲み放題、料理は食べ放題と盛大なおもてなしでした。この時、花嫁の持ってきたおいりを大たらいに山盛りにして、これも食べ放題で振舞ったそうです。そして翌日には、おいりをもらいに来た近所の子供達に、はけびきという麩焼きせんべいなどと一緒に、花嫁がおいりを手渡しました。現在は、結婚式の引出物として箱入りおいりが用いられ、ご近所回りの時に袋入りおいりを持参しています。
婚礼菓子の由来
おいりの由来は、今から400年も前にさかのぼります。初代丸亀藩主生駒親正公の姫君のお輿入れの際、領下の百姓が五色のあられを献上したのがおいりのはじまりといわれています。以来、めでたい婚儀の折に用いられ、のちにお煎りものが省略され「おいり」と呼ばれるようになったそうです。
おいり作りの豆知識
ふわっとしたおいりにするには、あられの乾燥具合にこつがあるとのこと。製造過程であられに触っただけで、乾燥具合が分かるには、何年もかかるそうです。ここにも、菓子職人の腕が生きてます。
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